2010年7月9日金曜日

自転車イベンター石丸英明さん、自転車レーサー橘田淳一郎さんと地域と自転車について意見交換しました!

先日、自転車イベンターの石丸英明さんと知人の橘田淳一郎さんと、放置自転車対策をはじめ、自転車を通じて社会にインパクトのある活動について意見交換をさせていただきました。

石丸さんは、THT26(http://www.bike-joy.com/THT26-sanpo.htm)をはじめ、様々な自転車に関するイベントを企画されてきた方。話を始めると、気さくなお人柄とともに豊富なご経験と自転車を通じて社会への関わり合いを非常に熱く考えられている方だということがすぐにわかりました。お話をするに当たって、自転車に関して全くの素人である私は、少々気構えていましたが、石丸さんのお人柄
と考えられていることに、いたく共感しついつい時間を忘れて、時には脱線をしながら有意義な意見交換ができました。(というか、ほとんど、私たちの放置自転車対策についてアドバイスをいただく形になっていましたが。。)

自転車は、環境にやさしく様々な意味で魅力的な乗り物ですが、都市では放置自転車などの問題をいくつか抱えています。T2Sでは、そのような問題を、費用がかかる自転車置き場を整備するなど対処療法的なハード面の対策ではなく、人々が自発的な行動で自転車を放置しなくなるしくみを考えています。また、それが社会や自転車メーカー、自転車利用者の利益になるような方向で対策ができればいいと思っています。

そういったことで、自転車の達人である石丸さん、橘田さんのお二方とお話できていくつか勉強になりました。

自転車の業界は、様々な考えを持って活動されている方々、団体、メーカーがあり、それぞれが微妙に違ったベクトルで活動している。その一例として、自転車には、自動車と比較して安全性などのしくみが整っていないなどの問題がある。

なので、T2Sのような自転車とあまり関係のない活動主体でも、これらの団体と連携して、社会を変えていくようなことができるかもしれない。そういうことを教えていただきました。というか、自転車の達人であるお二方から、とりあえずやってみろという熱いエールをいただいたと感じました。
今後、教えていただいたアイデアや情報を踏まえて、T2Sの放置自転車対策を進めていきたいと思います。

それと、今回の意見交換の機会は、知人の橘田さんから石丸さんを紹介していただいたき実現したのですが、橘田さんと事前に意見交換していて、石丸さんにお会いする前から放置自転車対策だけでなく、何か他にも面白い話が聞けるような予感がしていました。

石丸さんが今進めている活動であるTHT26は、自転車を通じて地域社会の再発見する企画だと思いました。それは、自転車の適切な利用の促進ということだけではなく、地域に暮らす人間として、地域に根差した自然、文化、風土などを肌で感じるということが、普段の生活にリアリティのない現代人にとってある意味で“人間再生事業”であるのではないかと思いました。

実は私も、自宅から結構離れた公園に子供と自転車で行くのですが、「藤の花が咲いている」とか、「生垣の花の周りに、蜂が飛んでいてどうやれば刺されないようにできるのか」とか、「あの店におばあちゃんがいっぱい来ていて、何かあれば親切にしないといけない」とか、自転車をこぎながら子供と話しています。

そういった経験から、石丸さんの企画されているイベントに非常に共感しました。

今後、石丸さんは、「THT26を東京23区すべてで行いたい」とおっしゃっていましたので、是非T2Sも参加させていただきたいとお話ししました。このような有意義な意見交換の機会をきっかけとなったのは、橘田さんとの立ち話だったのです。

でも、そういったことからこんなにワクワクするような展開になるというのは、何か問題に当たっても行動し続けることと、誰かに相談してみるということが大事であることを実感しました。そういったことの積み重ねがプロジェクトを成功させる、いや!例え成功できなくてもこういった人のつながりができることで、社会にインパクトのある活動ができると思いました。

お忙しい中、お話しいただいた石丸さん、橘田さんありがとうございました。それと今後ともどうぞよろしくお願いします!

レポート:漆原隆浩

2010年7月4日日曜日

ダイバーシティ研究所オープンハウス参加報告

6月14日(月)、我がT2Sのアドバイザーでもいらっしゃる、田村太郎さんが代表理事を務めるダイバーシティー研究所東京事務所(CSOネットワークとの共同主催)のオープンハウスに、私と漆原で行ってまいりました。場所は早稲田大学に囲まれた、西早稲田の早稲田奉仕園内にある、元々は結婚式場だったというアバコビル。会場には多くの開発援助、多文化共生などで活動されているNGOや支援団体、企業や大学の先生まで参加されていました。

まずは、CSOネットワークの共同事業責任者の今田克司さんと、特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)の高橋清貴さんのパネルディスカッションからはじまりました。

タイトルは「開発効果の潮流と市民社会の動向」という深いテーマです。最初に今田さんが現在住んでいらっしゃるジョハネスバーグを中心とする南アフリカの紹介をし、高橋さんは農業のサポートで訪れた同国のカラという街について話しをされました。

今田さんは、NGOは発言力を持ってきたが社会を変える力にはそれほどなっていない事に気づき、それをどう影響力に変えていくのかが今度の課題だと述べ、高橋さんはコミュニティーを見直すことから社会のシステムを変えていくとが大切だとおっしゃっていました。

パネルディスカッション後、軽食タイムで参加者同士の歓談が進む中、田村さんが登場しました。(私は面識がなかったので、田村さんに挨拶したときに、背の大きさにバスケットボールの選手?と言ってしまいました。でも気さくなお人柄でユーモアを交えて返していただけるのはさすがと思いました。大変失礼しました!)

軽食タイムが終了し、田村さんを中心に参加者と共に輪になって、ダイバーシティーとは何かなどをアツく語ってくださり、また様々な意見交換が出来ました。

すでにダイバースな東京で、これから田村さんを中心としたダイバーシティー研究所がどのような展開をしていくのか、またT2Sがどのように関わっていくのか?それを思うととてもワクワクした時間でした。次回も開催されるということでしたので、是非参加させていただきたいと思います。



レポート:庄司有美映